私切ないものって書くのも読むのも見るのも好きなんですが、
切なさの類義語でむなしさってあるじゃないですか。
今日はその違いを突き詰めていきたいと思います。
例えば今日、夕飯にサトウのご飯をレンジでチンして、その上に
湯せんでもレンジでも暖めていない冷たいままのカレーのレトルトルーを
かけて食べました。
ご飯の熱さで、ルーもあったかくなるかなという戦法だったのですが、
世の中そんなに甘くなく口に入れると冷たいままでした。
しょうがない、レンジでチンするか、と立ち上がったところで気づく、
左手の使用済みのスプーン。
あ、どうしよう。
このままレンジに入れたら間違いなくヤバい気がする。
かと言ってルーで汚れたスプーンを置く場所なんて見当たらない。
30秒ぐらい頭の中で自問自答して、結果しょうがなく左手にその
スプーンを持ったまま、カレーをチンしました。
レンジの中でグルグルとサトウのご飯が回っている前に、スプーンを持って
無防備に立つ私。
ああ、これがむなしいってことか、と私はその時初めて納得しました。
オチもクソもミソもない上に、結局切なさとむなしさの違いを突き詰めてすら
いないという事実はもうこの際どうでもいいです。
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